「新型コロナウイルス接触確認アプリ:COCOA」iOS版が更新、各種不具合を修正

新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)
 
厚生労働省は6月30日、「新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)」 のiOS版について、バージョン「1.1.1」を公開したと発表しました。表示の不具合などが修正されています。

iOS版が先行アップデート

AppleとGoogleが共同開発したAPIを用いて開発され、厚生労働省が提供する「新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)」は、6月19日の公開から3日間で約326万件に達する一方で、不具合も報告されていました
 
6月30日にアップデートが公開されたのはiOS版のみで、Android版のバージョンアップについて厚生労働省は「近日中に配布予定」と案内しています。
 
厚生労働省の発表によると、6月30日午後5時現在のダウンロード数は、iOS版とAndroid版の合計で約481万件です。

各種不具合を修正

厚生労働省によると、バージョン1.1.1での修正内容は以下のとおりです。
 

  1. 利用開始日が今日の日付で表示されていましたが、これを修正し、アップデートの前に最後にアプリを起動してホーム画面を表示した日付を起点として日付が更新されないようにしました。なお、アップデート前の接触に関する 記録は、端末内で14日前まで保持されています。
  2.  
    例えば、6/19にインストールし、ホーム画面を開いてそのままアプリを閉じなかった場合、アップデート後の利用開始日は6/19で表示されます。6/19にインストールした後、アプリを一旦閉じ、その後6/22に再度アプリを起動してホーム画面を開いた場合、アップデート後の利用開始日は6/22で表示されます。
     

  3. 新型コロナウイルス感染症の陽性の方が、新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理システム(HER-SYS)から発行されていない処理番号を、陽性者の登録画面に入力した場合に「完了しました」という表示が出る場合がありましたが、このような表示が出ないように修正しました。なお、処理番号は現在は発行していないので通知はされていません。
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  5. 「アプリに関するお問い合わせ」のリンク先について、新型コロナウイルス接触確認アプリのホームページと利用者向けQ&Aをご案内するようにしました。
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  7. Bluetoothおよび接触の通知のオンとオフの設定について、APIの仕様の変更によって、スマートフォンの設定で行う仕組みとなったため、アプリの設定の表示から、Bluetoothおよび接触の通知のオンとオフの設定の表示を削除しました。
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厚生労働省は、陽性者となった方への処理番号の発行は、Android版の修正版の配布後に開始予定で、期日は改めて発表すると説明しています。
 
厚生労働省 2020年6月30日
 

 
 
Source:厚生労働省
(hato)