Apple Park、Epic GamesのUnreal Engineを使っていた

Apple Park Visitor Center
 
Apple Parkに併設されたビジターセンターでは、来館者が体験できる拡張現実(AR)を提供するために、Epic GamesのUnreal Engineが利用されていることがわかりました。

Apple、AR体験でUnreal Engineを使用

Appleの本社Apple Parkのビジターセンターは、2017年11月よりオープンしています。同センターはバリスタがいるカフェ、Apple製品が並べられた店舗、Apple Parkの模型が置かれた展示スペースの3つの部分で構成されています。
 
そして模型がある展示スペースでは、iPadでARを楽しむことができます。iPadをApple Parkの立体模型のほうに向けると、カメラに写った模型の部分が実際のApple Parkとして、iPadの画面に表示されます。筆者もビジターセンター訪問時に体験しました。
 
米メディア9to5Macの記者、マイケル・スティーバー氏(@MichaelSteeber)によると、このAR体験に使われているのは、現在Appleと裁判で係争中のEpic Gamesの技術、Unreal Engineなのだそうです。
 


 
ゲームエンジンUnreal Engineは、もともとはEpic Gamesのファーストパーソン・シューティングゲーム(FPS)向けに開発されたものですが、現在ではゲームだけではなく、映画製作やテーマパークなどでも利用されています。

AppleとEpicは裁判で係争中

Epic Gamesが、Apple Storeからの「フォートナイト」削除に抗議してAppleを提訴したのに対し、Appleは当初、Unreal Engineを含むEpic Engineのすべての開発者アカウントを削除することを匂わせていました。
 
しかしApple対Epic訴訟の最初の審問では、裁判官がAppleに対し、Unreal Engineおよびその他のEpicの資産に関連する開発者アカウントの削除を禁じる命令を言い渡しました。ただしApp Storeでの「フォートナイト」配布再開を認めて欲しいというEpicの要求も却下しています。
 
その後AppleはEpic Gamesの開発者アカウントを削除。一方EpicはフォートナイトのApp Storeでの再配信を求める仮差し止めを申し立てています。

 
 
Source:Micael Steeber/Twitter
(lunatic)