ビル・ゲイツ氏、スティーブ・ジョブズ氏のことが「羨ましかった」と振り返る

スティーブ・ジョブズ氏 ビル・ゲイツ氏
 
Apple共同創業者の故スティーブ・ジョブズ氏について、Microsoft共同創業者で慈善活動家のビル・ゲイツ氏が「とても羨ましかった」と振り返りました。

「私には彼のような呪文は使えなかった」

ビル・ゲイツ氏は先日、俳優のダックス・シェパードがホストをつとめるPodcast番組「Armchair Expert」に出演し、スティーブ・ジョブズ氏のことを振り返りました。
 
ゲイツ氏は、ジョブズ氏が人をやる気にさせる力を「魔法使い」と形容し、自身を対比して以下のように語っています。

私は小さな魔法使いで、彼のような呪文を唱えることはできませんでした。でも、彼が呪文を唱えるところを見ることができましたし、人々がジョブズ氏に魅了される様子を見ることもできました…私は、とても羨ましかった

 

「彼のようなことは誰にも成し遂げられない」

1990年代後半に倒産が噂されていたAppleに復帰して業績を回復させたジョブズ氏についてゲイツ氏は、

誰も、彼が成し遂げたようなことはできないでしょう。私にもできませんでしたし、誰かができるとも思えません

と語り、ジョブズ氏を「本当に驚異的な人物」と表現しました。

良きライバルだったゲイツ氏とジョブズ氏

AppleとMicrosoftは競争関係にありましたが、両社の共同創業者どうしは、良きライバルでありながらお互いを認め合う関係でした。
 
ビル・ゲイツ氏は、約1年前に出演したCNNの番組でも、ジョブズ氏を「魔法使い」と形容し、ジョブズ氏の魅力について熱弁していました。
 
2016年に英BBCのラジオ番組でゲイツ氏は、ジョブズ氏との関係を、ともに大好きだったビートルズの楽曲「Two of Us」にたとえて表現しています。
 
また、ゲイツ氏とジョブズ氏それぞれの娘は、馬術の腕前でライバル関係にあることが2016年に報じられて話題となりました。
 
2016年には、ゲイツ氏とジョブズ氏のライバル関係を描いたブロードウェイミュージカルの制作が発表されましたが、資金繰り悪化のため上演は中止となっています
 
ゲイツ氏は2020年3月に、Microsoftの取締役を退任しています。
 
 
Source:Armchair Expert via Cult of Mac
Photo:BrioWeb TV/YouTube
(hato)