コロナ禍のシニア、スマホでLINEの利用増。スマホ利用検討者もLINE希望者多い

スマートフォン シニア 高齢者
 
MMD研究所は8月21日、「第2弾 2020年シニアのスマートフォン・フィーチャーフォンの利用に関する調査」の結果を公表しました。新型コロナウイルスの感染拡大の中、60代〜70代にスマートフォン利用傾向やスマホ利用希望者が使いたい機能などを聞いています。

スマホ利用者と乗り換え希望者、各500人に調査

「第2弾 2020年シニアのスマートフォン・フィーチャーフォンの利用に関する調査」は、先日公開された第1段調査と同じく、60歳〜79歳の男女10,000人を対象とした予備調査の回答者から、「スマートフォン所有者」500人と、「フィーチャーフォンまたはガラホ(4GLTEケータイ)所有で、スマートフォンへの乗り換え検討者」500人を対象としてインターネットで実施しています。調査期間は2020年7月22日~7月26日です。

スマホ利用者:コロナ禍で利用増トップはLINE

スマートフォン利用者500人のうち、新型コロナウイルスの感染拡大以降にスマートフォンでの利用が増えたものや、新たに利用し始めたものが「ある」との回答は44.8%と半数弱でした。
 
MMD研究所 「第2弾 2020年シニアのスマートフォン・フィーチャーフォンの利用に関する調査」
 
増えたもの、新たに始めたものの内訳(複数回答可)は、「LINE」が61.6%でトップでした。2位以下は「YouTube」35.7%、「楽天市場」29.5%、「Amazon」24.1%、「Yahoo!ショッピング」21.4%などが続きます。
 
MMD研究所 「第2弾 2020年シニアのスマートフォン・フィーチャーフォンの利用に関する調査」
 

スマホ利用者のメリットトップは「LINEなどのツール」

スマートフォン所有者が、スマートフォンを利用していて感じるメリット(複数回答可)のトップ3は「LINEなどのコミュニケーションツールを楽しめる」41.6%、「地図・ナビゲーションを利用できる」40.8%、「気軽にインターネットを楽しめる」40.2%でした。
 
MMD研究所 「第2弾 2020年シニアのスマートフォン・フィーチャーフォンの利用に関する調査」
 

スマホで使いたいと思うもの、トップはLINE

スマートフォンへの乗り換えを検討しているフィーチャーフォンまたはガラホ所有者のうち、新型コロナウイルスの感染拡大以降にスマートフォンを使ってみたいと思うようになった割合は34.0%でした。
 
MMD研究所 「第2弾 2020年シニアのスマートフォン・フィーチャーフォンの利用に関する調査」
 

スマートフォンを使ってみたいと思うようになった人が、使ってみたいと思うようになった項目(複数回答可)は、「LINE」が50.6%でトップでした。
 
2位以下は「楽天市場」33.5%、「YouTube」28.2%、「Yahoo!ショッピング」26.5%、「Amazon」24.1%などが続いています。
 
MMD研究所 「第2弾 2020年シニアのスマートフォン・フィーチャーフォンの利用に関する調査」
 

期待するサポート上位は「使い方の冊子」「最低限の設定」「電話」

スマートフォンへの乗り換えを検討しているフィーチャーフォンまたはガラホの利用者が、通信会社に期待するサポートは「簡単な使い方の冊子の配布」38.2%、「スタッフが最低限の設定をしてくれる」37.8%、「電話で聞ける」が34.6%がトップ3でした。
 
MMD研究所 「第2弾 2020年シニアのスマートフォン・フィーチャーフォンの利用に関する調査」
 

「スマホでLINE」はシニア層にも強い

第2弾調査では、コロナ禍で対面コミュニケーションが制約を受ける中、スマートフォンを所有するシニアが、LINEの利用を増やし、LINEなどでコミュニケーションが取れることをメリットと感じている姿が見えます。
 
一方、フィーチャーフォンやガラホからスマートフォンへの乗り換えを検討しているシニアの34%がコロナ禍をきっかけにスマホへの関心を高めています。
 
そして、スマートフォンを使ってみたいと思った回答者の半数強が、きっかけを「LINE」と回答しており、LINEの吸引力の強さが改めて浮き彫りとなりました。
 
このほか、スマートフォン利用者が利用を増やした項目、乗り換え検討者が利用したい項目ともに、楽天、Amazon、Yahoo!ショッピングといったネットショッピングの利用が上位に並んだのも、新型コロナウイルスへの感染予防意識の高まりを示していると言えそうです。
 
 
Source:MMD研究所
Photo:congerdesign/Pixabay
(hato)