新型コロナの影響により、モバイルアプリのダウンロード数、消費支出が過去最高に

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アプリ市場データを提供するApp Annie Japanは8月20日、2020年上半期(1月〜6月)のモバイル市場に関するレポートを発表しました。
 
新型コロナウイルスの影響でステイホームや在宅勤務が拡大した結果、1カ月あたりのモバイルアプリダウンロード数、消費支出は過去最高を記録しています。

モバイルアプリダウンロード数の推移

2020年上半期のモバイルアプリダウンロード数は、iOSとGoogle Play全体で約640億ダウンロードとなりました。
 
特に、新型コロナウイルス感染拡大期の第一波の時期でもあった4月は、ステイホーム施策や在宅勤務の導入、ソーシャルディスタンスの推奨などもあり、過去最高のダウンロード数を記録、2019年下半期の月平均からは25%の増加となっています。
 
アプリ月間ダウンロード数

モバイルアプリ消費支出の推移

2020年上半期のモバイルアプリの消費支出は、iOSとGoogle Play全体で500億ドル(約5.2兆円)となりました。
 
特に5月は、月単位の消費支出額が過去最高を記録し、アプリストアにおける収益額も増加しています。
 
アプリ月間消費支出

モバイルアプリ利用時間の推移

2020年上半期のモバイルアプリ利用時間に関しては、2019年における世界の月平均利用時間が3時間40分だったのに対して、2020年4月は約17%増の4時間18分となりました。
 
日本においても、2019年の月平均利用時間は3時間12分でしたが、2020年4月〜6月は3時間36分と微増しています。
 
アプリ利用時間

日本で2020年上半期にブレイクしたゲームアプリ

日本における2020年上半期のブレイクアプリランキング1位は、任天堂の「どうぶつの森 ポケットキャンプ」でした。
 
同アプリが日本でリリースされたのは2017年11月ですが、2020年3月に発売されたNintendo Switchの「あつまれ どうぶつの森」がヒットしたことにより、ダウンロード数が再度急増したようです。
 
「どうぶつの森 ポケットキャンプ」の利用時間は、コロナ禍直前の2020年1月〜3月と比べて、2020年4月〜6月は約70%の大幅増となっています。

マッチングアプリの月間利用時間も増加

日本においてはマッチングアプリの利用時間も増加しており、新型コロナの影響で緊急事態宣言が発令されていた2020年5月に利用時間はピークを迎えています。
 
新型コロナの影響で外出自粛やリアルな場所での出会いは自粛傾向が続いていますが、マッチングアプリ内にあるビデオチャット機能が利用されているため、結果的にマッチングアプリの利用時間も増えているようです。
 
マッチングアプリの利用時間

教育系アプリの利用時間は世界で急増

コロナ禍を受け、多くの教育機関はアプリを使ったリモート主体での教育へ移行しています。
 
特に、新型コロナ感染者数が拡大しているブラジルでは教育系アプリの利用時間が急増しており、2019年第4四半期から2020年第2四半期にかけては約200%増となっています。日本は約85%増でした。
 
教育アプリの利用時間
 
 
Source:App Annie Japan
Photo:pixabay-LoboStudioHamburg
(kotobaya)