トランプ米大統領、TikTok売却のため90日間の猶予を与える大統領令に署名

トランプ大統領
 
ドナルド・トランプ米大統領は、TikTokの米企業への売却のため、同サービスを運営するByteDanceに90日間の猶予を与えたことが明らかになりました。

米国市民の全データ削除も盛り込み

大統領令には、「ByteDanceがアメリカ合衆国の安全保障上の脅威となり得る明確な証拠がある」と記載されており、90日以内に米企業によるTikTokの買収が実現されない限り、米国の裁判管轄権に服するすべての個人とその所有物に対して、ByteDanceとの取引禁止が強制されます。
 
トランプ大統領令は当初、45日以内にTikTokの米企業への売却が行わなければ米国内でサービス停止とする大統領令に署名しましたが、今回内容が更新された形になります。
 
なお、新しい大統領令には、ByteDanceに90日以内にすべての米国市民のデータ削除を求める内容も含まれています。

MicrosoftとTwitterが買収企業の候補に

TikTokを買収する米企業として、今のところ最も有力とみられているのがMicrosoftで、同社は買収額として最大300億ドル(約3兆1,660億円)を支払う構えです。
 
TwitterとTikTokの合併も噂されていますが、ショートビデオサービスVineを切り捨てたTwitterが再び短編動画事業と手を組むのは逆戻りであり、資金面を考慮しても実現可能性は薄いとの見方です。
 
 
Source:MacRumors
Photo:The White House/Flickr
(lexi)