iPhone12 Pro/Pro Maxも?今年発売予定の120Hz以上対応スマホ

iPhone12 ProMotion
 
ディスプレイ業界に詳しい調査会社DSCCが、年内の発売が見込まれる、リフレッシュレート120Hz以上のディスプレイを搭載するスマートフォンの一覧を公開しました。一覧には、Appleが今秋発売する見通しのiPhone12 Pro、iPhone12 Pro Maxも含まれています

リフレッシュレートとは?

リフレッシュレートとは、1秒間で画面を更新できる回数を意味します。つまり60Hzであれば1秒間で60回、120Hzであれば120回、画面を更新するということです。
 
DSCCによれば、スマートフォンが搭載する液晶および有機EL(OLED)ディスプレイはどちらも「ホールド型」で、60Hz駆動の場合、1/60秒(約16.7ミリ秒)の間はずっと同じ画像が表示(ホールド)され、16.7ミリ秒が経過すると次の画像に切り替わります。
 
人間の目の錯覚で、画像が切り替わった瞬間にはまだ前の画像が脳に残っていて残像として感じてしまうため、動画のぼやけ感につながります。これを防ぐため、リフレッシュレートを高くする、黒い画面を挿入するといったことが行われています。

年内に発売される120Hz以上対応スマホは39機種!?

現在市場に出回っているスマートフォンが搭載するディスプレイのリフレッシュレートは60Hzが主流ですが、今年はこの倍速となる120Hz以上で駆動することが可能なディスプレイを搭載したスマートフォンが、数多く発売されると期待されています。
 
DSCCの予想によると、2020年末までに発売される(すでに発売されたもの、発売見込みのものの両方を含む)120Hz以上に対応するスマートフォンは39機種に上ります。同社が挙げている39機種の中には、iPhone12 ProとiPhone12 Pro Maxも含まれています。
 
なおリフレッシュレートを上げると消費電力も上がるため、例えばSamsungのGalaxy S20 5Gは、120Hz駆動時にはQHD+の解像度をFHDに落とすなど、消費電力を抑える工夫が行われています。
 
iPhone12 Pro/Pro Maxでは消費電力抑制のためにどのような対策が取られるのかは不明ですが、開発者向けに公開されたiOS14ベータ版のなかに、フレームレートを60フレーム毎秒に制限する設定が発見されたことから、ユーザーが手動でリフレッシュレートを変更可能となる可能性が高まっています。
 
120Hz_Phone_June-19-2020_HT.xlsx

 
 
Source:DSCC
Photo:EverythingApplePro

(lunatic)