iPhone SE(第2世代)のカメラ性能、DXOMARKが評価

Apple iPhone SE(第2世代)
 
iPhone SE(第2世代)の背面カメラ性能を、カメラレビューで知られるDXOMARKが評価し、結果を公開しました。逆光撮影でも綺麗に撮れるのが特徴ですが、暗い場所やズーム撮影はやや苦手です。

暗所撮影ではノイズが目立つ

4月に発売されたiPhone SE(第2世代)の背面カメラは、シングルカメラに1,200万画素センサー、f値1.8のレンズ、光学式手ぶれ補正、最大5倍のデジタルズームが可能で、最新鋭のA13 Bionicプロセッサが画像処理を担います。
 
DXOMARKは、iPhone SE(第2世代)の背面カメラについて、ある程度明るい場所ではダイナミックレンジ、露出ともに適正だが、暗所撮影ではノイズが出やすい、と評価しています。
 
iPhone SE(第2世代) カメラ DXOMARK
 

逆光でも綺麗に撮れる

左からiPhone SE(第2世代)、iPhone11、Google Pixel 3の順に並んだ写真を比較すると、明るい場所で人物を撮影した写真では、iPhone SE(第2世代)の写真が人物が綺麗に撮れており、空も鮮明に写っているのが分かります。
 
iPhone SE(第2世代) カメラ DXOMARK
 
屋内での逆光撮影では、iPhone SE(第2世代)とiPhone11はともに人物の顔を明るく写していることが分かります。
 
iPhone SE(第2世代) カメラ DXOMARK
 
逆光撮影した写真で、壁の角の部分を拡大して比較すると、iPhone SE(第2世代)とiPhone11は、Pixel 3よりもノイズが少ないことも分かります。
 
iPhone SE(第2世代) カメラ DXOMARK
 

ズーム撮影は苦手

iPhone SE(第2世代)はシングルカメラ、iPhone11は広角と超広角のデュアルカメラなので、どちらもズーム撮影は苦手です。
 
屋外でズーム撮影した写真を拡大すると、iPhone SE(第2世代)、iPhone11はPixel 3と比べてノイズが目立ちます。
 
iPhone SE(第2世代) カメラ DXOMARK
 

シングルカメラで実現したポートレート撮影の評価は

iPhone SE(第2世代)はシングルカメラながら、機械学習を活用した処理によって、背景をぼかしたポートレート写真を撮影可能です。
 
屋内でポートレート撮影した写真は、一見すると3枚とも背景がうまくぼけているように見えます。
 
しかし、iPhone SE(第2世代)とiPhone11は、拡大すると人物と背景の輪郭の認識に失敗している箇所が見られます。
 
iPhone SE(第2世代) カメラ DXOMARK
 

動画撮影は概ね高評価

iPhone SE(第2世代)の動画撮影性能についてDXOMARKは、露出が正確でダイナミックレンジも広く、屋外屋内ともに細部まで綺麗に撮影でき、ノイズもうまく処理されている、とおおむね高く評価しています。
 
一方、歩きながら撮影すると手ぶれ補正ミスが見られるほか、ホワイトバランスに不安定さがあること、オートフォーカスの動作が不自然になる場合がある点をマイナス評価しています。
 
iPhone SE(第2世代)で撮影した動画はこちらです。
 

 
iPhone11で撮影した動画はこちらです。
 

 

総合101点で37位にランクイン

DXOMARKは、iPhone SE(第2世代)のカメラ性能を写真103点、ビデオ98点で総合101点と評価しています。
 
iPhone SE(第2世代) カメラ DXOMARK
 
iPhone SE(第2世代) カメラ DXOMARK
 
なお、現時点で最高得点はHuawei P40 Proの128点で、iPhoneシリーズではiPhone11 Pro Maxの117点で12位が最高で、iPhone 11が109点で27位、iPhone XS Maxが106点で29位、ともに101点を獲得したiPhone SE(第2世代)と、DXOMARKが当時「シングルカメラとして世界最高」と評価したiPhone XRが37位に入っています。
 
 
Source:DXOMARK
(hato)