IKEAが実験的なAR体験をキュレート〜Appleグラスの機能が想像できる?

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スウェーデンの家具メーカーIKEAは、外部の研究機関とコラボし、18の異なるデジタル体験のキュレーションを行いました。Wired.co.ukは、Appleが開発しているとされる拡張現実(AR)ヘッドセット、Appleグラスの機能を想像できるとコメントしています。

Appleグラスがリリースされる頃には実現するかも?

IKEAがデンマーク拠点の研究ラボSPACE10と協力し、キュレートしたオンライン展覧会「Everyday Experiments」では、部屋の中でどのようにARが機能し得るかの実験的なアイデアがさまざまな角度から提示されています。今回この中からいくつかピックアップしてご紹介します。
 

Extreme Measures

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ロンドン拠点のデザインスタジオFIELDが制作した「Extreme Measures」は、LiDARセンサーを使って部屋を把握し、インフレータブルでできた象を膨らませユーザーの空間認識を促します。英語で「Elephant in the room(部屋の中の象)」とは、見て見ぬふりという意味ですが、FIELDの提案はARの象を比喩的に使うアイデアが特徴となっています。
 

Point and Repair

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アムステルダム拠点のRandom Studio制作の「Point and Repair」は、家具をカメラでスキャンするだけで現在の状態を把握し、必要なアップグレードや修理の提案を行ってくれます
 

Optical Soundsystem

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ロンドンとロサンゼルスにオフィスを構えるデザインスタジオManvsMachineは、音の流れを視覚で認知できるようビジュアライズする「Optical Soundsystem」のアイデアを披露しました。音域ごとに異なる色で音の粒子が表現されており、部屋の中の音の拡がりがよくわかるので、適切なスピーカーの配置場所を決めるときなどに役立ちそうです。
 
IKEAの「Everyday Experiments」で提示されている新たなAR体験の数々は、多くはまだコンセプトの段階にあり、実際に製品化されるまでまだ時間がかかりそうですが、数年後にAppleグラスがリリースされるまでには現実のものとなっているのではないでしょうか。
 

 
 
Source:Everyday Experiments via Wired.co.uk
(lexi)