新iPhone SEの売れ行きが予想以上に好調〜アナリスト指摘

iphone se 第2世代 公式
 
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響がありながらも、2020年第2四半期(4月〜6月)におけるAppleの収益が予想よりも好調だとして、UBS証券はAppleの目標株価を400ドル(約42,670円:23日終値は366.53ドル)へと引き上げました。また、iPhone12シリーズで一部モデルのリリース時期が他とズレる可能性についても指摘されています。

新iPhone SEの売れ行き好調

UBS証券でアナリストを務めるティモシー・アークリ氏によると、iPhone SE(第2世代)の売れ行きが想定以上に強く、「古いモデルで痛手を受けるチャネルを相殺して有り余る」状態だそうです。
 
基本的にiPhoneの新モデル発売が近づくと、それ以前のモデルは買い控えが進む傾向にあります。しかし、iPhone SE(第2世代)は44,800円〜と廉価モデルであることから、iPhone12のリリースを前にした買い控えの影響を比較的受けにくいのでしょう。
 
こうした動向を踏まえ、アークリ氏は6月のiPhone出荷台数予測を、従来予測の3,000万台から3,400万台へと上方修正しました。

iPhone12は一部モデルのリリースにズレ?

公開されたレポートの中で、アークリ氏はiPhone12シリーズについても言及しています。
 
彼によると、5G ミリ波(mmWave)やToFセンサーに対応したトリプルカメラ採用モデルは、サブ6GHz対応でデュアルカメラ採用のベースモデル(5.4インチおよび6.1インチデュアルカメラモデル)よりもリリースが遅れ、2つに分かれる可能性があるそうです。このうち2つに分かれる可能性については、リーク情報に詳しいジョン・プロッサー氏も「iPhone12 Proシリーズの2モデルのみ、ミリ波とサブ6GHzに対応する」と予測しています。
 
とはいえ同氏は、リリース時期がモデル毎に異なることによって、2021年第1四半期(1月〜3月)におけるAppleの収益は例年よりも多くなると考えています。具体的には、同四半期においてiPhoneの出荷台数が2億1,000万台〜2億1,800万台ほどとなり、前年同期比で18%増となるのだそうです。
 
この他にも、Apple Watchの売れ行きが好調なことや、2020年のWWDCで改めてエコシステムの順調さが確認できたことなどから、アークリ氏はAppleの目標株価を400ドルへと引き上げました。ちなみに3月の時点で、同氏は目標株価を従来の335ドル(約35,770円)から325ドル(約34,700円)へと引き下げていました。
 
 
Source:AppleInsider
(kihachi)