iPhone12シリーズに中国BOEのOLEDが搭載されない可能性が浮上

iPhone12 series front
 
Samsung Electronicsは、自社のスマートフォンへの中国BOE製有機EL(OLED)ディスプレイ搭載を取りやめるかも知れない、と報じられています。

品質テストに不合格

韓国メディアDDailyによると、BOE製のOLEDはSamsungの品質テストを通過することができませんでした。一般に、品質テストに合格しないと量産テストには進めないため、BOEは最初の段階でつまずいたことになります。
 
関係者によると、BOEは今年後半に発売予定の、AppleのiPhone12向けディスプレイの初期発注分も出荷できていないようです。

iPhone12 Max用OLEDパネル、LGが単独供給の可能性

ディスプレイ情報に詳しいDisplay Supply Chain Consultants(DSCC)は、BOEはSamsung向けには2021年発売見込みのGalaxy S21用として6.67インチのフレキシブルOLEDを、またApple向けにはLG Displayとともに、iPhone12 Max(6.1インチ)用OLEDディスプレイを供給すると伝えています。
 
DDailyは、特にGalaxy S21の出荷開始までにはまだ時間があるため、BOEが品質を向上させ、品質テストに合格できる可能性はあると報じていますが、それよりも発売時期の早いiPhone12向けOLED供給には、黄色信号が点滅しているのは確かです。
 
もともとiPhone12 Max用OLEDパネルについては、LG Displayの供給分が大多数を占めると見られているだけに、BOEの今後の品質改善状況によっては、同モデル向けOLEDパネルはLG Displayが100%供給する可能性もあります。

 
 
Source:DDaily via Ice universe(@UniverseIce)
Photo:EverythingApplePro/YouTube
(lunatic)