Apple、WWDC 2020で、ARM搭載Macへの移行計画を発表か

ARM MacBook_NGTC_04
 
Appleは、6月22日にオンラインで開催するWWDC 2020で、MacARMプロセッサへの移行計画発表する準備をすすめているようです。ブルームバーグの記者マーク・ガーマン氏が詳細を報じています。

コードネームは「Kalamata(カラマタ)」

6月22日にオンラインで開催するWWDC 2020で、コードネーム「Kalamata(カラマタ)」と名付けられた、ARMプロセッサ搭載Macへの移行計画発表を予定しているようだと、ガーマン氏が伝えています。
 
ガーマン氏は、今回発表されるのは移行スケジュールであり、ARMプロセッサを搭載したMacが登場するのは2021年と予想しています。それまでの間、開発者に対して移行に必要な時間を与えるために今回のWWDCで先行発表するようだと、同氏は伝えています。
 
PowerPCからIntelプロセッサへの移行では、2005年のWWDCで移行計画を発表2006年1月に実製品が発表されました。

試作機が既に動作中か

Apple社内で行われた、ARMプロセッサを搭載した試作機によるテストでは、グラフィックスと、人工知能(AI)関連のアプリで、Intelプロセッサ搭載のものから大幅な性能向上が認められたようだと、ガーマン氏は記しています。
 
また、Intelプロセッサよりも電力効率が高いため、将来的に今よりも薄くて軽いMacBookが登場する可能性があるとのことです。
 
ガーマン氏によれば、ARMアーキテクチャを用いた少なくとも3つのプロセッサが試作されており、そのうちの1つはiPhone12に搭載されるであろう「A14」をベースにしているとのことです。
 
 
Source:Bloomberg
Photo:North’s Globe TC/Twitter
(FT729)