iPhone12 Max、12 Proにフジクラ製PCB採用が早期量産開始の要因か?

iPhone12 render
 
iPhone12シリーズにラインナップされると噂の4モデルのうち、6.1インチディスプレイを採用するiPhone12 MaxおよびiPhone12 Proは、LG製有機EL(OLED)ディスプレイとフジクラ製フレキシブルプリント基板への変更したことが、他の2モデルよりも早く量産を始められる理由だろうと、Patently Appleが伝えました。

iPhone12(5.4インチ)とiPhone12 Pro MaxはRFPCB採用

FPCB Fujikura
 
Patently Appleによれば、iPhone12(5.4インチ)とiPhone12 Pro Maxでのリジットフレキシブルプリント基板(RFPCB)採用に対し、6.1インチディスプレイを搭載するiPhone12 MaxおよびiPhone12 Proはフジクラ製のフレキシブルプリント基板(FPCB)を採用するとのことです。
 
iPhone12 MaxとiPhone12 ProがRFPCBではなくFPCBを採用した理由は、FPCBへの変更によってこれら2機種向けのLG製OLEDの製造品質を改善できるからだとPatently Appleは伝えています。
 
このプリント基板(PCB)変更によってOLEDの歩留まりが改善し、製造が容易になったことでLGは2019年比4倍となる2,000万枚のOLEDの受注が可能になったようです。iPhone11向けLG製OLEDは、製造難易度の高い韓国YP ElectronicsのRFPCBとの組み合わせで製造されていますが、同製品の出荷開始時には欠陥品が多く発生していたようです。

iPhone8より小さいiPhone12を含め、10月に発売か

iPhone12 purple
 
iPhone12シリーズには、iPhone SE(第2世代)やiPhone8より小さくなると噂のiPhone12エントリーレベル大画面モデルの名称をPlusから変更するiPhone12 MaxLiDARセンサー搭載の可能性が高いiPhone12 Proディスプレイアスペクト比が異なるとの指摘もあるiPhone12 Pro Maxの4モデルが用意され、今秋の発売が予想されています。
 
iPhone12シリーズの発売時期に関する噂は、2020年9月とするものから2021年に延期されるというものまでありましたが、今回のDigiTimesやジョン・プロッサー氏も含めて、2020年10月とするものが増えています。
 
 
Source:DigiTimes via Patently Apple
Photo:Svetapple.sk, EverythingApplePro/YouTube, フジクラ
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